需要の価格弾力性とは?【マーケティング中級】

需要の価格弾力性の意味と式

価格弾力性とは、価格の変動が需要にどの程度影響を与えるかを示す値です。
ある製品・サービスの価格を変更するときや値下げキャンペーンをするとき、価格をいくらに変えるか悩んだことはありませんか?

価格弾力性を理解することで、価格をいくらにすれば販売数がどれだけ変化するか予測を立てることができます。

需要の価格弾力性は以下の式で表されます。需要の変化率を価格の変化率で割った値です。

需要の価格弾力性=需要の変化率/価格の変化率

この値が1より大きいとき、弾力性がある(弾力的)とされ、1より小さいときは弾力性が低い(非弾力的)とされます。弾力性がある(弾力的)とは、価格変化に対して需要が変化しやすいことを指します。逆に、弾力性が低い(非弾力的)とは、価格変化に対して需要が変化しにくいことを指します。

具体例を使って計算してみよう

式だけ見てもピンと来ないので、例を挙げます。

例えば、スーパーで販売している1本200円の塩があるとします。そして、この塩の販売数をすぐに10%伸ばしなさいとあなたに指示があったとします。
すぐにできることとしては、塩の価格を下げることです。それでは、販売数を10%伸ばすには、価格をいくらにすればよいでしょうか。

塩の需要の価格弾力性は0.2とします。需要の変化率は10%なので0.1とし、価格の変化率は求めたい値なのでxとします。

需要の価格弾力性(0.2)=需要の変化率(0.1)/価格の変化率(x)

x=0.5です。すなわち、価格の変化率は50%です。元の価格から50%変えた価格にすれば、販売数(需要)を10%変えることができます。上記の例の場合、販売数を増やしたいので、200円の50%である100円を安くし、1本100円にすれば10%の販売数増を期待できます。

「価格を50%も変えて販売数は10%しか変わらないのか」と思われた方もいらっしゃるでしょう。実は、上記の例では需要の価格弾力性を0.2と設定しましたが、0.2というのは価格弾力性がとても低い値です。つまり、価格を変えたところで需要の変化はあまりないような値です。

実際、塩は価格弾力性が低い商品として有名です。なぜなら、塩は生活必需品であり、消費者が必要とする量は決まっているからです。塩は、価格が安くなったからといってたくさん消費するようにはなりません。一方、価格が高くなったからといって、塩は料理に欠かせないため大きく消費量が減るようなことにもなりません。

一般に、生活必需品は需要の価格弾力性が低く(消費者が価格変化をさほど気にしない)、趣味嗜好品は需要の価格弾力性が高い(消費者が価格変化に敏感)とされています。

これまで述べたことはグロービス学び放題で視聴できる「価格弾力性」動画で説明されています。以下は動画の紹介です。

価格弾力性【9分43秒】

価格弾力性を理解し、価格設定やマーケティング戦略に活かす

概要

このコースについて

自社の製品の価格弾力性について考えてみたことはありますか?
価格弾力性は、価格の変動によってある製品の需要や供給が変化する度合いを示す数値のことを指します。
価格弾力性を理解し、どのような決定要因があるのかを知ることで、価格設定の指標の一つとして役立てることができます。
 
 
☆関連情報
フレームワークでニュースを読み解く、日経電子版の記事もぜひご覧ください。
「Amazonプライム年会費上げ、退会は増える?」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43838490X10C19A4000000/?n_cid=DSPRM5277

コース内容

  • 事例①-1:山上さんの疑問
  • 事例①-2:岸先輩の発言の意味は?
  • 価格弾力性とは
  • 需要の価格弾力性
  • 価格弾力性の考え方(前半)
  • 価格弾力性の考え方(後半)
  • 需要の価格弾力性の決定要因例
  • 事例②:たばこ
  • 事例①-3:山上さんの気づき
  • 留意点

こんな人におすすめ

・マーケティングの知識を身につけたい方
・価格と需要の関係を知りたい方

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